目次
🧭 概要と結論(最初にお伝えします)
最初に、はっきり言っておきます。
あがり症は病気ではありません。
医学的な病名でもありません。
ただ、長年あがり症の方と向き合ってきて、
ひとつだけ確信していることがあります。
それは――
あがり症の根っこには「自己否定」が深く関わっている
ということです。
緊張しやすい性格だからでも、
話し方が下手だからでもありません。
本当の原因は、
「本当の自分を否定し、理想の自分を演じ続ける生き方」
その歪みが、人前で噴き出しているだけなのです。
① あがり症は本当に「病」なのか?
あがり症と聞くと、
どこか「自分に欠陥がある」「治さなければならないもの」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも、あがり症は病気ではありません。
薬で治すものでもありません。
むしろ私は、
とても真面目で、責任感が強く、人を大切にする人ほど陥りやすい状態
だと感じています。
なぜなら、
あがり症の背景には、
「ちゃんとしなければ」
「期待に応えなければ」
という思いが、必ずと言っていいほど存在するからです。
② 私自身があがりを深めていた生き方
少し、私自身の話をさせてください。
私の父は教師でした。
幼い頃の私は、かなり自由奔放な子どもだったと思います。
ですが、小学校高学年あたりから、
心のどこかに、こんな思い込みが生まれました。
「父は教師なんだから、
教師の子どもらしく、
勉強ができて、
しっかりしていなければならない」
そして私自身が教師になり、
父が校長になってからは、さらに強まりました。
「父の顔に泥を塗るわけにはいけない」
「情けない姿は見せられない」
今振り返ると、
この在り方こそが、
私を静かに、しかし確実に追い詰めていたのだと思います。
③ 「○○でなければならない」という呪縛
教師になってからの私は、
常にこんな信念に縛られていました。
「教師なんだから、堂々としていなければならない」
「教師らしく、立派に、理路整然と話さなければならない」
この
「○○でなければならない」
という信念が固着すると、人はどうなるか。
無意識のうちに、
その○○を「演じ続ける」ようになります。
本当は不安なのに。
本当は自信がないのに。
それを感じない“ふり”をする。
弱さを見せないようにする。
このズレが、
人前での緊張をどんどん強めていきます。
④ 自分にかけていた最大のプレッシャー
思い返してみると、
私を一番苦しめていたのは、
誰かの言葉ではありませんでした。
誰かに責められていたわけでもない。
評価されていたわけでもない。
自分が、自分にプレッシャーをかけていた。
「ちゃんとできていない自分はダメだ」
「堂々としていない自分は情けない」
この自己否定こそが、
あがりを引き起こしていた最大の要因だったのです。
⑤ あがり症の正体は「自己否定の生き方」
言い換えれば、
あがり症とは――
「自分を否定し、
そうじゃない理想像になろうとする生き方」
その歪みが、
人前で表に出ている状態なのかもしれません。
だから、
あがり症を改善するために必要なのは、
話し方の練習“だけ”ではありません。
生き方そのものを見直すこと。
本当の自分を、
偽らないという選択です。
⑥ 生き方を変えると、緊張は変わり始める
緊張したら、
緊張したでいい。
不安だったら、
不安でいい。
怖かったら、
怖くていい。
なぜなら、
緊張も不安も、
あなたの中に確かにある「感性」だからです。
意味のない感情なんて、
ひとつもありません。
「緊張する自分でもいいよね」
「弱さを抱えている自分でもいいよね」
そうやって、
自分に正直でいられたとき。
不思議なことに、
人前で隠す必要がなくなっていきます。
隠したいのは、
自分が否定している自分だからです。
⑦ まとめ|あがり症の本質とは何か
あがり症は、
別名「気にしすぎ病」とも言えるかもしれません。
人の目。
評価。
理想像。
でも――
一番気にしているのは、
実は自分自身です。
だから、
自分が自分を気にしなくなったとき。
いつのまにか、
あがりも、
緊張も、
気にならなくなっていきます。
それが、
あがり症の本質なのです。
🔗 関連記事 あわせて読みたい
※気になるテーマから、ぜひ続けて読んでみてください。
🧑🏫 著者紹介
大澤宏彰(おおさわ ひろあき)
社会人のあがり症専門メンタルトレーナー
人前や対人場面で「本来の力を発揮できない社会人」に向けて、
メンタルから話し方を変える指導を行っている。

営業職を経て、小学校教員として14年間勤務。
学校の教育相談担当として700件以上の面談を担当し、
特別支援教育(発達障害支援)の分野では全国レベルの実績を持つ。
しかしその一方で、
自身も重度のあがり症に長年悩んでいた。
人前や対人場面に強い恐怖を感じ、
教師でありながら「話すこと」が怖い。
手足が震える。
声が詰まる。
頭が真っ白になる。
そんな状態を何度も経験してきた。
あがり症に苦しみ、
一時期は自信を完全に失い、
ベッドから動けなくなるほど追い込まれる。
「このままでは変われない」
そう決意し、
話し方・心理学・メンタルトレーニングを
20年以上かけて徹底的に学び直す。
その経験から確信したのは、
話し方は“表面的な技術”ではなく、“メンタル”から変えなければ変わらない
ということ。
現在は、自身の克服体験と教育現場で培った指導力をもとに、
「メンタルから変える話し方教育」を専門に活動している。
■ 主な活動
・スピーチ革命塾 主宰(スピーチ実践/コミュニケーション実践)
・企業研修講師(プレゼン/対人コミュニケーション指導)
・登壇経験 約20,000時間
・受講生 延べ1,000名以上(3年間)
埼玉・群馬を拠点に、
あがり症克服専門の話し方教室を7教室運営。
現在はオンライン教室・個別トレーニングも行い、
全国の社会人の「話せない悩み」をサポートしている。
話すのが怖い人ほど、変われる。
あがり症は、性格ではなく“心の状態”です。
正しい順番で整えれば、誰でも変わることができます。
もしあなたが、
「頭では分かるのに、実際の場面でできない」
そう感じているなら、
それは能力の問題ではありません。
正しいやり方を、
正しい環境で実践できていないだけです。
話し方は、理解だけでは変わりません。
実際に“話す経験”を通して、はじめて変わります。
スピーチ革命塾では、
緊張している状態のままで話しながら、
「心のフォーム」を整えていく実践トレーニングを行っています。
同じ悩みを持つ社会人の中で、
安心して“そのままの自分で話せる場”を用意しています。
一人で変えようとしなくて大丈夫です。
変わる人は、「一歩踏み出した人」です。
まずは一度、体験してみてください。
埼玉・群馬を拠点に対面開催
オンラインでも全国対応