目次
■ 結論|営業やプレゼンで言葉に詰まる原因は「自分中心」にある
営業やプレゼンで、
「急に言葉が出てこなくなる」
「頭が真っ白になる」
そんな経験はありませんか。
これは特別なことではありません。
多くの人が経験しています。
私自身も、これまで何度もありました。
では、なぜ言葉に詰まってしまうのか。
結論から言います。
自分のことばかり考えているとき、人は言葉に詰まります。
■ なぜ営業やプレゼンで急に言葉が出なくなるのか
例えば、こんな状態です。
・この商談、絶対に決めたい
・このプレゼン、うまくやらなきゃ
・失敗したらどうしよう
こういうとき、ものすごく緊張しませんか。
なぜなら、意識が
「自分がどうなるか」
に向いているからです。
・自分の利益
・自分の評価
・自分の結果
こうしたことばかりを考えていると、人は自然に固くなります。
そして、言葉が出なくなります。
■ 言葉に詰まるとき、人は何を考えているのか
言葉に詰まるとき、頭の中では何が起きているのか。
多くの場合、こんなことを考えています。
・失敗したくない
・変に思われたくない
・ちゃんと話さなきゃ
・評価を下げたくない
つまり、
**「相手に何を届けるか」ではなく、「自分をどう守るか」**に意識が向いているのです。
その結果、
頭の中で余計なことを考えすぎてしまい、
言葉が止まる。
これは能力不足ではありません。
意識の向きが、自分に向きすぎていること。
これが本当の原因です。
■ 【具体例】営業で言葉に詰まる人の頭の中
営業を例に考えてみましょう。
商談の場で、
「この案件、絶対に決めたい」
「今日、契約を取らなきゃ」
「ここで失敗したらまずい」
そう思えば思うほど、緊張は強くなります。
すると、
・お客様の話を落ち着いて聞けない
・自分の言いたいことばかり考える
・反応が気になって焦る
・準備した言葉を思い出そうとして止まる
こうして、会話が不自然になります。
なぜか。
それは、
営業の本来の目的を見失っているからです。
営業の本来の目的は、契約を取ることだけではありません。
お客様の問題を解決することです。
問題解決ができた結果として、
「ありがとう」と言われる。
その対価として、お金をいただく。
これが本来の流れです。
つまり、
利益を得ようとして営業すると、うまくいかない。
でも、相手の役に立ちたいと思って営業すると、自然と言葉が出てくる。
ここに大きな違いがあります。
■ プレゼンでも同じことが起きている
これはプレゼンでもまったく同じです。
「うまくやりたい」
「評価されたい」
「失敗したくない」
これもすべて、自分に意識が向いている状態です。
すると、
・言い間違えを恐れる
・相手の表情に振り回される
・言葉を選びすぎて止まる
・原稿どおりに言おうとして固くなる
こうして、言葉が出なくなります。
でも、プレゼンの本質はそこではありません。
プレゼンの本質は、
相手に価値を届けることです。
・この人に何を持ち帰ってもらうか
・どうすれば役に立てるか
・どうすれば理解してもらえるか
ここに意識が向いたとき、不思議と、言葉は出てきます。
■ 営業やプレゼンの本来の目的とは何か
ここで一度、原点に立ち返ってみてください。
営業とは、何のためにするのか。
プレゼンとは、何のためにするのか。
本来の目的は、
相手に価値を届けることです。
営業なら、お客様の問題解決。
プレゼンなら、相手に理解や気づきや行動のきっかけを届けること。
ここを忘れてしまうと、
話すことが
「届ける行為」ではなく、
「自分を守る行為」
に変わってしまいます。
すると、言葉は止まります。
逆に、
相手のために話すという目的がはっきりすると、
言葉は自然に前に出てきます。
■ なぜ相手に意識が向くと言葉が出てくるのか
相手に意識が向くと、なぜ言葉が出やすくなるのか。
それは、
自分を守ることよりも、相手に届けることが優先されるからです。
例えば、
本当に困っている人を前にしたとき、
「うまく言わなきゃ」とはあまり考えません。
それよりも、
「何とか伝えたい」
「少しでも役に立ちたい」
という思いが先に出てきます。
この状態になると、
完璧な言い回しでなくても話せる。
多少詰まっても伝えようとできる。
多少不器用でも、言葉が前に進む。
つまり、
うまさよりも、思いが言葉を動かすのです。
■ プレゼントマインドという考え方
ここで大切になるのが、
プレゼントマインドです。
これは、
話すことを「自分のため」ではなく、
「相手への贈り物」として捉える考え方です。
・この人に何を届けたいのか
・どうすればこの人の役に立てるのか
ここに集中する。
これが、営業やプレゼンで言葉が自然に出てくる土台になります。
うまくやろうとするな。
相手のために話せ。
この在り方に変わるだけで、
緊張の質も、
言葉の出方も、
驚くほど変わっていきます。
■ まとめ|うまく話すより、相手のために話す
営業やプレゼンで言葉に詰まる原因は、
能力不足ではありません。
意識の向きが、自分に向きすぎていること。
ここに本当の原因があります。
だからこそ大切なのは、
自分ではなく、相手に意識を向けることです。
・この人に何を届けたいのか
・どうすればこの人の役に立てるのか
ここに意識を向けたとき、
言葉は少しずつ自然に出てくるようになります。
うまく話すことを目指すより、
相手のために話すことを目指す。
その在り方が、
営業も、プレゼンも、
そして話し方そのものを変えていきます。
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🧑🏫 著者紹介
大澤宏彰(おおさわ ひろあき)
社会人のあがり症専門メンタルトレーナー
人前や対人場面で「本来の力を発揮できない社会人」に向けて、
メンタルから話し方を変える指導を行っている。

営業職を経て、小学校教員として14年間勤務。
学校の教育相談担当として700件以上の面談を担当し、
特別支援教育(発達障害支援)の分野では全国レベルの実績を持つ。
しかしその一方で、
自身も重度のあがり症に長年悩んでいた。
人前や対人場面に強い恐怖を感じ、
教師でありながら「話すこと」が怖い。
手足が震える。
声が詰まる。
頭が真っ白になる。
そんな状態を何度も経験してきた。
あがり症に苦しみ、
一時期は自信を完全に失い、
ベッドから動けなくなるほど追い込まれる。
「このままでは変われない」
そう決意し、
話し方・心理学・メンタルトレーニングを
20年以上かけて徹底的に学び直す。
その経験から確信したのは、
話し方は“表面的な技術”ではなく、“メンタル”から変えなければ変わらない
ということ。
現在は、自身の克服体験と教育現場で培った指導力をもとに、
「メンタルから変える話し方教育」を専門に活動している。
■ 主な活動
・スピーチ革命塾 主宰(スピーチ実践/コミュニケーション実践)
・企業研修講師(プレゼン/対人コミュニケーション指導)
・登壇経験 約20,000時間
・受講生 延べ1,000名以上(3年間)
埼玉・群馬を拠点に、
あがり症克服専門の話し方教室を7教室運営。
現在はオンライン教室・個別トレーニングも行い、
全国の社会人の「話せない悩み」をサポートしている。
話すのが怖い人ほど、変われる。
あがり症は、性格ではなく“心の状態”です。
正しい順番で整えれば、誰でも変わることができます。
もしあなたが、
「頭では分かるのに、実際の場面でできない」
そう感じているなら、
それは能力の問題ではありません。
正しいやり方を、
正しい環境で実践できていないだけです。
話し方は、理解だけでは変わりません。
実際に“話す経験”を通して、はじめて変わります。
スピーチ革命塾では、
緊張している状態のままで話しながら、
「心のフォーム」を整えていく実践トレーニングを行っています。
同じ悩みを持つ社会人の中で、
安心して“そのままの自分で話せる場”を用意しています。
一人で変えようとしなくて大丈夫です。
変わる人は、「一歩踏み出した人」です。
まずは一度、体験してみてください。
埼玉・群馬を拠点に対面開催
オンラインでも全国対応