「緊張するのが嫌だから避けてしまう」
「できれば人前に立ちたくない」
「失敗したくないから、話す場面を回避する」
そう思う気持ちは、とても自然です。
誰だって、怖いことは避けたいものです。
でも今日は、あえてお伝えします。
緊張は、避ければ避けるほど強くなります。
これは精神論ではなく、
人の脳の仕組みとして起きている、ごく自然な反応です。
目次
緊張を避けたくなるのは自然なこと
まず大前提として、
緊張を避けたくなるあなたは、何もおかしくありません。
緊張とは、
- 失敗したくない
- 傷つきたくない
- 恥をかきたくない
という、自分を守る反応だからです。
だから、
緊張を感じたときに「避けたい」と思うのは、
人としてとても自然なことです。
「避ける」と一瞬ラクになる理由
緊張する場面を避けると、
一時的に、心はホッとします。
- ドキドキが収まる
- 不安が下がる
- 嫌な想像をしなくて済む
この「ラクになった感覚」が、
実は曲者です。
脳はこのとき、
「避けた=正解」
と学習してしまいます。
なぜ緊張は避け続けるほど強くなるのか
人の脳は、とても単純です。
避けたものを、
「危険なもの」
として記憶します。
つまり、
- 緊張する
- 避ける
- ラクになる
この流れを繰り返すほど、
「人前で話す=危険」
「緊張する場面=避けるべきもの」
という認識が、
どんどん強化されていくのです。
脳は「避けたもの=危険」と学習する
これは、
脳の自己防衛システムが正常に働いている証拠でもあります。
ただし問題は、
現実の危険と、思い込みの危険を区別しない
という点です。
命の危険があるわけではない場面でも、
- 逃げた
- 避けた
- 回避した
という事実だけで、
脳は「これは危険だ」と判断します。
その結果、
次に同じ場面が来たとき、
前よりも強い緊張を生み出します。
緊張が強くなる人の共通パターン
緊張がどんどん強くなる人には、
ある共通点があります。
それは、
「緊張しない状態を保とうとし続けている」
ということ。
- 緊張しないようにする
- 不安をなくそうとする
- 怖さを感じないようにする
この姿勢そのものが、
緊張を長引かせてしまうのです。
少し向き合うだけで、緊張は変わり始める
では、どうすればいいのか。
答えは意外とシンプルです。
完全に避けるのをやめること。
いきなり大きな挑戦をする必要はありません。
- 少し話してみる
- 少し緊張を感じてみる
- 少しドキドキしたまま行動してみる
これだけで十分です。
脳は、
「やっても大丈夫だった」
という経験を積むことで、
少しずつ警戒を解いていきます。
大事なのは「克服」ではなく「慣れ」
多くの人が、
「緊張を克服しなければ」と考えます。
でも本当に必要なのは、
克服ではありません。
慣れです。
- 緊張したまま話す
- ドキドキしたまま動く
- 不安を感じながら終える
この経験の積み重ねが、
緊張を「危険」から「ただの反応」へと変えていきます。
まとめ|緊張と向き合うことは、自分を守ること
緊張を避け続けるほど、
緊張は強くなります。
それは、
あなたが弱いからでも、
意志が足りないからでもありません。
脳が、あなたを守ろうとしているだけ。
だからこそ、
- 無理に消そうとしない
- 戦おうとしない
- 少しだけ向き合ってみる
この姿勢が、とても大切です。
緊張と向き合うことは、
自分を追い込むことではありません。
これ以上、緊張に振り回されないために、
自分を守る行動です。
今日からほんの少し、
「避ける」ではなく「触れてみる」。
それだけで、
緊張との関係は、確実に変わり始めます。
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話せない・緊張するのは才能の問題ではありません。使っていないだけ、という視点が悩みを軽くします。
あなたがダメなんじゃない。使ってないだけ。
🧑🏫 著者紹介
大澤宏彰(おおさわ ひろあき)
社会人のあがり症専門メンタルトレーナー
人前や対人場面で「本来の力を発揮できない社会人」に向けて、
メンタルから話し方を変える指導を行っている。

営業職を経て、小学校教員として14年間勤務。
学校の教育相談担当として700件以上の面談を担当し、
特別支援教育(発達障害支援)の分野では全国レベルの実績を持つ。
しかしその一方で、
自身も重度のあがり症に長年悩んでいた。
人前や対人場面に強い恐怖を感じ、
教師でありながら「話すこと」が怖い。
手足が震える。
声が詰まる。
頭が真っ白になる。
そんな状態を何度も経験してきた。
あがり症に苦しみ、
一時期は自信を完全に失い、
ベッドから動けなくなるほど追い込まれる。
「このままでは変われない」
そう決意し、
話し方・心理学・メンタルトレーニングを
20年以上かけて徹底的に学び直す。
その経験から確信したのは、
話し方は“表面的な技術”ではなく、“メンタル”から変えなければ変わらない
ということ。
現在は、自身の克服体験と教育現場で培った指導力をもとに、
「メンタルから変える話し方教育」を専門に活動している。
■ 主な活動
・スピーチ革命塾 主宰(スピーチ実践/コミュニケーション実践)
・企業研修講師(プレゼン/対人コミュニケーション指導)
・登壇経験 約20,000時間
・受講生 延べ1,000名以上(3年間)
埼玉・群馬を拠点に、
あがり症克服専門の話し方教室を7教室運営。
現在はオンライン教室・個別トレーニングも行い、
全国の社会人の「話せない悩み」をサポートしている。
話すのが怖い人ほど、変われる。
あがり症は、性格ではなく“心の状態”です。
正しい順番で整えれば、誰でも変わることができます。
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