大切なのは
「メンタル」
根本を変えなければ
何も変わらない
あがりは
心のクセがつくり出す
あなたは、人前で緊張したとき
その“緊張”をどうしていますか?
「緊張しないように」と
一生懸命、押さえ込もうとしていませんか?
でも実は――
それこそが、あがりを強めてしまう原因なのです。
緊張・不安・怖さ。
それは誰にでもある、自然な心の揺れ。
けれど、あがり症の方は
その揺れを「悪いもの」と決めつけ、
ぎゅっと押し込めようとします。
しかし、感情は
押さえつけるほど、強く反応します。
緊張を抑えようとするほど、
緊張は強くなる。
その感情は、
紛れもないあなたの感性そのもの。
それを否定することは、
自分の存在を否定するのと同じです。
自己否定を重ねるほど、
自信は静かに削られていく。
そして人前に立った瞬間――
その自分が、表に出てしまうのです。
でも、その揺れも
自分の一部として受け入れられたとき、
「どんな自分でも大丈夫」
と思える心の安定が生まれます。
それが、
緊張に振り回されない本当の強さです。
もう一つ、考えてみてください。
人前に立ったとき、
あなたの心の矢印は
どちらを向いていますか?
「うまく話したい」
「失敗したくない」
「恥をかきたくない」
そんな思いが強いほど、
心は自分を追い込み、
緊張を強めてしまいます。
けれど、“話す”という行為は
相手がいてこそ。
「自分がどう見られるか」ではなく
「相手のために、何を届けられるか」
そう意識が切り替わった瞬間、
緊張は少しずつ和らぎ、
言葉は自然と前に出てきます。
あがりを生み出すのは、
緊張そのものではありません。
心の向け方です。
心の扱い方が変われば、
緊張しても、堂々と話せる。
ここまでお伝えしたのは、
あがりを生み出すメンタルの
ほんの一部にすぎません。
けれど――
小さな心のクセが、
あなたのあがりをつくり出している。
そのことは、
感じていただけたのではないでしょうか?
そして、
ここが一番大切なことです。
あがりを本当に克服するために必要なのは、
表面的なスキルやテクニックではありません。
メンタルを変えること。
心のクセを変え、
あがりづらい体質をつくり、
失敗体験を成功体験で上書きする。
そうすれば――
人前は、もう怖くなくなります。