目次
■ 結論|緊張は潜在意識からのサインである
「緊張しないようにしよう」
「落ち着かなきゃ」
「平常心でいなきゃ」
人前で話す場面になると、
多くの人はこう考えます。
ですが、
実はその考え方が、
あなたを苦しめているかもしれません。
なぜなら、
緊張とは消すものではなく、
潜在意識から送られてくる大切なサインだからです。
私はこれまで、
数え切れないほど人前に立ってきました。
講師として登壇し、
研修を行い、
スピーチ指導も続けてきました。
ですが——
今でも緊張します。
一度も緊張しなくなったことはありません。
それくらい、
緊張とは自然なものなのです。
■ なぜ人は緊張するのか
そもそも、
なぜ人は緊張するのでしょうか。
その答えは、
人間が生まれながらに持っている
「逃げる・戦う(Fight or Flight)」
という本能にあります。
危険を感じると、
人間の身体は瞬時に反応します。
心拍数を上げる。
集中力を高める。
筋肉に力を入れる。
いつでも動ける状態をつくる。
つまり、
身体があなたを守るために準備しているのです。
■ 緊張は「逃げる・戦う」という本能から生まれる
昔の人類にとって、
緊張は生き残るために必要な能力でした。
猛獣と遭遇したとき。
敵に襲われたとき。
命の危険が迫ったとき。
緊張によって身体能力が高まり、
生き延びる確率が上がったのです。
現代では、
猛獣に襲われることはありません。
ですが、
脳は人前で話す場面でも、
同じような反応を起こします。
多くの人に注目される。
評価される。
失敗できない。
そんな状況を、
脳は「重要な場面だ」と認識するのです。
■ 潜在意識とは何か
ここで大切なのが、
潜在意識という考え方です。
よく人の意識は、
氷山に例えられます。
海の上に見えている部分。
これが顕在意識です。
一方、
海の中に隠れている巨大な部分。
これが潜在意識です。
一般的には、
顕在意識が約10%。
潜在意識が約90%。
とも言われています。
つまり、
私たちは自分で考えて行動しているつもりでも、
実際には、
無意識の影響を大きく受けながら生きているのです。
■ 緊張や不安は何を伝えようとしているのか
では、
緊張や不安は、
何を伝えようとしているのでしょうか。
例えば——
「ここは大事な場面だぞ」
「しっかり責任を果たしたい」
「失敗したくないほど本気なんだ」
「準備を見直した方がいいかもしれない」
そんなメッセージかもしれません。
つまり、
緊張はあなたを困らせるために出ているのではありません。
あなたを守り、導くために出ている反応なのです。
■ 緊張と戦うほど苦しくなる理由
ところが多くの人は、
緊張すると戦い始めます。
「緊張してはいけない」
「落ち着かなきゃ」
「力を抜かなきゃ」
そうやって、
緊張を敵にしてしまう。
すると何が起きるか。
意識がずっと緊張に向いてしまうのです。
■ 【具体例】「落ち着こう」とするほど緊張する理由
例えば、
「眠らなきゃ」
と思うほど眠れなくなる。
そんな経験はありませんか?
緊張も同じです。
「落ち着こう」
「落ち着こう」
そう思うほど、
脳は緊張に意識を向け続けます。
結果として、
余計に緊張が強くなるのです。
■ 緊張を克服する人がやっている考え方
本当に大切なのは、
緊張を消すことではありません。
緊張を認めることです。
「ああ、緊張しているな」
「それだけ大事な場面なんだな」
「潜在意識が準備してくれているんだな」
そう受け止める。
すると、
緊張と戦う必要がなくなります。
そして意識を、
目の前の目的へ戻せるようになります。
■ 武者震いと緊張は同じもの
昔から、
大勝負の前に震えることを
「武者震い」
と言います。
これは恐怖ではありません。
身体が戦う準備をしている状態です。
トップアスリートも、
大舞台の前は緊張しています。
ですが、
彼らは緊張を敵だとは思っていません。
むしろ、
「よし、準備が整った」
と捉えています。
■ 一流の人ほど緊張を受け入れている
多くの一流選手は、
こう言います。
「緊張した方がいい」
「緊張しないと力が出ない」
なぜなら、
緊張によって集中力が高まるからです。
完全にリラックスした状態では、
最高のパフォーマンスは出ません。
適度な緊張こそが、
人の力を引き出してくれるのです。
■ まとめ|緊張は敵ではなく味方である
緊張は、
なくすものではありません。
緊張は、
あなたの潜在意識が
「この場面は大切だ」
と教えてくれているサインです。
だから、
緊張したら思い出してください。
「潜在意識が動き出したな」
と。
そして、
緊張を消そうとするのではなく、
緊張と一緒に前へ進む。
それでいいのです。
もしかすると、
緊張とは——
あなたが本気で生きている証なのかもしれません。
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著者紹介
大澤宏彰(おおさわ ひろあき)
社会人のあがり症専門メンタルトレーナー
人前や対人場面で「本来の力を発揮できない社会人」に向けて、
メンタルから話し方を変える指導を行っている。

営業職を経て、小学校教員として14年間勤務。
学校の教育相談担当として700件以上の面談を担当し、
特別支援教育(発達障害支援)の分野では全国レベルの実績を持つ。
しかしその一方で、
自身も重度のあがり症に長年悩んでいた。
人前や対人場面に強い恐怖を感じ、
教師でありながら「話すこと」が怖い。
手足が震える。
声が詰まる。
頭が真っ白になる。
そんな状態を何度も経験してきた。
あがり症に苦しみ、
一時期は自信を完全に失い、
ベッドから動けなくなるほど追い込まれる。
「このままでは変われない」
そう決意し、
話し方・心理学・メンタルトレーニングを
20年以上かけて徹底的に学び直す。
その経験から確信したのは、
話し方は“表面的な技術”ではなく、“メンタル”から変えなければ変わらない
ということ。
現在は、自身の克服体験と教育現場で培った指導力をもとに、
「メンタルから変える話し方教育」を専門に活動している。
■ 主な活動
・スピーチ革命塾 主宰(スピーチ実践/コミュニケーション実践)
・企業研修講師(プレゼン/対人コミュニケーション指導)
・登壇経験 約20,000時間
・受講生 延べ1,000名以上(3年間)
埼玉・群馬を拠点に、
あがり症克服専門の話し方教室を7教室運営。
現在はオンライン教室・個別トレーニングも行い、
全国の社会人の「話せない悩み」をサポートしている。
話すのが怖い人ほど、変われる。
あがり症は、性格ではなく“心の状態”です。
正しい順番で整えれば、誰でも変わることができます。
もしあなたが、
「頭では分かるのに、実際の場面でできない」
そう感じているなら、
それは能力の問題ではありません。
正しいやり方を、
正しい環境で実践できていないだけです。
話し方は、理解だけでは変わりません。
実際に“話す経験”を通して、はじめて変わります。
スピーチ革命塾では、
緊張している状態のままで話しながら、
「心のフォーム」を整えていく実践トレーニングを行っています。
同じ悩みを持つ社会人の中で、
安心して“そのままの自分で話せる場”を用意しています。
一人で変えようとしなくて大丈夫です。
変わる人は、「一歩踏み出した人」です。
まずは一度、体験してみてください。
埼玉・群馬を拠点に対面開催
オンラインでも全国対応