人前で緊張する自分を変えたくて、いろいろ試している。
呼吸法も調べた。
緊張しない方法も学んだ。
話し方の本も読んだ。
それなのに、会議やプレゼンの本番になると、やっぱり緊張する。
「こんなに頑張っているのに、なぜ自分は変われないんだろう」
そんなふうに悩んでいませんか。
私は、20年以上、重度のあがり症と向き合ってきました。
そして現在は、同じように人前での緊張に悩む方々の話し方をサポートしています。

その経験から感じるのは、なかなか緊張が改善しない人には、いくつか共通する傾向があるということです。
今回は、その中から5つをお伝えします。
ただし、これは「あなたがダメだから変われない」という話ではありません。
むしろ逆です。
今までの取り組み方の中に、変えられる部分があるかもしれない。
それが分かれば、次にやることも見えてきます。
目次
【1.緊張する場面から逃げ続けてしまう】
一つ目は、
「行動できないこと」
です。
これは、あがり症に悩んでいる方には本当によくあります。
会議で意見が浮かんだ。
でも、
「間違っていたらどうしよう」
と思って言わない。
発表者を決める場面でも、
「自分は緊張するから」
と誰かに任せる。
人前で話す機会そのものを、できるだけ避ける。
怖いのですから、避けたくなる気持ちは分かります。
私自身、人前で話すことが怖かったので、その気持ちはよく分かります。
でも、避けることが続くと、
「自分にはできない」
「これは自分にとって怖いものだ」
という感覚が、ますます強くなることがあります。
そして年齢を重ね、仕事で責任ある立場になったとき。
会議、朝礼、プレゼン、部下への説明。
どうしても人前で話さなければならない場面が増えてきます。
そこで初めて、
「もう逃げられない」
となってしまう。
だからといって、いきなり100人の前で話す必要はありません。
大切なのは、小さく行動することです。
例えば、次の発表に向けて、一人で声に出して練習する。
家族や友人に聞いてもらう。
会議で言いたいことが浮かんだら、一言だけでも発言してみる。
緊張するでしょう。
失敗することだってあります。
でも、失敗したら、
「こうすると、うまくいかないんだな」
という経験が手に入ります。
うまくいけば、
「緊張したけれど、できた」
という成功体験になります。
どちらに転んでも、行動したからこそ得られるものがあります。
変化は、怖くなくなってから始まるのではありません。怖いまま小さく動いたところから始まります。
【2.「緊張しないこと」を目標にしている】
二つ目は、
「緊張しないように頑張っていること」
です。
あがり症に悩んでいると、
「どうすれば緊張しなくなりますか?」
と考えたくなります。
でも、私はここに大きな落とし穴があると思っています。
人は大切な場面を前にすれば、緊張することがあります。
それなのに、
「緊張してはいけない」
「震いてはいけない」
「ドキドキしてはいけない」
と、自分の反応を必死に抑えようとする。
すると、本来は「目の前の相手に何を伝えるか」に使えるはずだった意識まで、自分の緊張の監視に使うようになります。
「あ、また心臓が速くなってきた」
「声が震えている」
「まずい。もっと緊張してきた」
こうして、ますます緊張が気になってしまう。
そして、緊張が残っている自分を見て、
「やっぱり自分はダメだ」
と落ち込む。
私は、この繰り返しから抜け出してほしいと思っています。
目指すのは、
「緊張しない自分」
ではありません。
「緊張しても、やるべきことができる自分」です。
緊張してもいい。
ドキドキしてもいい。
その自分のまま、目の前の人に伝えたいことへ心を戻す。
この考え方に変わるだけでも、緊張との付き合い方は変わってきます。
【3.緊張をなくすテクニックばかり探している】
三つ目は、
「緊張改善のテクニックばかり探していること」
です。
インターネットを検索すると、
「一瞬で緊張しなくなる方法」
「これだけで人前が怖くなくなる」
といった情報を目にすることがあります。
人前で苦しんでいると、そういう方法にすがりたくなります。
私も重度のあがり症だったからこそ、よく分かります。
「何か一つ、これをやれば全部解決する方法があるんじゃないか」
そう思いたくなるんです。
でも、私自身が20年以上あがり症と向き合い、さまざまなことを学び、実践してきた中で感じているのは、
一つの小手先のテクニックだけですべてが変わるほど、単純な問題ではないということです。
呼吸法が悪いわけではありません。
話し方のテクニックが悪いわけでもありません。
役立つ方法はあります。
問題は、
「この方法で緊張を消そう」
「ダメだった。次の方法だ」
「これもダメだった。また別の方法だ」
と、緊張を消す方法探しそのものが目的になってしまうことです。
知識ばかり増えて、実践が増えない。
これでは、なかなか現実は変わりません。
あがり症の改善に、私は魔法を求めなくていいと思っています。
必要なのは、今の自分に合った取り組みを、実際の行動につなげていくことです。
【4.話し方の「心の土台」を整えていない】
四つ目は、
「土台から整えていないこと」
です。
スポーツには、基本のフォームがあります。
仕事にも、身につけるべき基本があります。
私は、話し方にも同じように土台があると考えています。
それが、
「話す瞬間、どんな心でそこに立つのか」
です。
例えば、
「緊張していることを絶対にバレたくない」
「失敗したくない」
「できる人間に見られたい」
「早く終わってほしい」
そんな心で人前に立ったらどうでしょう。
心の中にある焦りや防御的な気持ちは、声、表情、視線、姿勢、話すスピードなどにも表れやすくなります。
どれだけ話し方のテクニックを覚えても、その土台がグラグラしていれば、本番で使いこなすことは難しくなります。
そこで、スピーチ革命塾では、
「心のフォーム」
という考え方を大切にしています。
心のフォームとは、簡単に言えば、
「正直な自分で、相手に真心を込めて話す」
という心の在り方です。
緊張しているなら、
「今、自分は緊張している」
と、その自分を無理に否定しない。
これが「自己一致」です。
そのうえで、
「自分がどう見られるか」
ばかりに心を奪われるのではなく、
「今日、この人たちに何を届けたいのか」
へ心を向ける。
これを「プレゼントマインド」と呼んでいます。
もちろん、これを知っただけで緊張がすべて消えるわけではありません。
でも、
「緊張したら、どこへ心を戻せばいいのか」
という基準ができます。
話し方を変えたいなら、表面的なテクニックだけを見るのではなく、その下にある心の土台にも目を向けてみてください。
【5.未来の自分のために時間や労力を使えない】
五つ目は、
「未来の自分のために、必要な時間や労力を使えないこと」
です。
これは少し厳しく聞こえるかもしれません。
でも、とても大切なことなのでお伝えします。
私は教室を運営する中で、一度、二度だけ練習して、
「なかなか変わりません」
と悩む方を見てきました。
でも、長年続いてきた苦手意識が、一度や二度の練習ですべて変わるとは限りません。
これは話し方に限らないと思います。
スポーツでも、仕事でも、勉強でも同じです。
変わるためには、ある程度の時間が必要です。
「時間がない」
という事情が本当にあることも分かります。
仕事もある。
家族もいる。
毎日忙しい。
お金についても、それぞれ事情があります。
だから私は、
「お金をかけなければ変われない」
と言いたいわけではありません。
一人でできる練習もたくさんあります。
大切なのは、
「自分は本当に、この悩みを変えるための時間を取っているだろうか」
と一度自分に問いかけることです。
毎日10分でも構いません。
スマートフォンを見る時間を10分減らして、声に出して話す。
次の会議に向けて、自分の意見を一つ整理しておく。
必要だと思えば、本を読む、講座へ行く、人に教えてもらうなど、自分に合った学び方を選ぶ。
時間も、お金も、労力も、限られています。
だからこそ、
「未来の自分のために、何を使うのか」
を自分で決めることが大切です。
変わりたいと思っているだけでは、なかなか現実は変わりません。
未来の自分のために、今日の時間を少し使う。
その積み重ねが、数か月後、数年後の自分を変えていきます。
あがり症の改善に必要なのは「小さく、正しく、続けること」
ここまで、緊張がなかなか改善しない人に見られる5つの特徴をお伝えしてきました。
ただ、私はこの記事を読んで、
「自分は5つも当てはまっている。やっぱりダメだ」
とは思ってほしくありません。
気づいたなら、そこから変えればいいのです。
行動を避けていたなら、今日は一つだけ小さく動いてみる。
緊張をなくそうとしていたなら、
「今日は緊張してもいい」
と認めてみる。
テクニックばかり探していたなら、新しい情報を探す前に、今知っていることを一つ実践してみる。
話し方だけを変えようとしていたなら、
「自分は今、どんな心で話そうとしているだろう」
と振り返る。
時間を使えていなかったなら、今日10分だけ未来の自分のために使ってみる。
全部を一気に変える必要はありません。
一つでいいのです。
あがり症に長く悩んでいると、
「早く変わりたい」
「次こそ絶対に緊張したくない」
という気持ちが強くなります。
私もそうでした。
でも、だからこそ伝えたい。
焦って魔法を探すより、
小さく行動し、心の土台を整え、実践を積み重ねていく。
遠回りに見えるかもしれません。
でも私は、自分自身が重度のあがり症と長く向き合ってきたからこそ、こうした積み重ねを大切にしています。
緊張する自分を敵にしない。
でも、怖いからといって、ずっと逃げ続けない。
今の自分を認めたうえで、今日できる一歩を踏み出す。
その一歩から始めてみてください。
今日のまとめ
緊張がなかなか改善しないときは、次の5つに当てはまっていないか振り返ってみてください。
1.緊張する場面から逃げ続けている
2.「緊張しないこと」を目標にしている
3.緊張をなくすテクニックばかり探している
4.話すときの「心の土台」を整えていない
5.未来の自分のための時間や労力を確保できていない
一つでも当てはまったからといって、自分を責める必要はありません。
今日から変えられることを、一つだけ選んでみてください。
人前で話すことは、一日で変わるものではありません。
でも、行動を続ければ、昨日とは違う経験を積むことができます。
その積み重ねが、少しずつあなたの話し方と、人前に立つときの心を変えていきます。
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一人で頑張っても、なかなか変わらないと感じている方へ

人前での緊張は、
「もっと堂々としよう」
「緊張しないようにしよう」
と頑張るだけでは、なかなか変化を感じられないことがあります。
スピーチ革命塾では、単に話し方のテクニックだけを練習するのではなく、
「話すときに、どんな心でそこに立つのか」
という土台から整え、実際に人前で話す練習を重ねていきます。
緊張してもいい。
その自分のまま、相手に届けたいことへ心を向ける。
そして、小さな実践を繰り返していく。
「自分の場合は、何から変えていけばいいのだろう」
「一人では、なかなか行動を続けられない」
「仕事で人前に立つ機会が増え、本気で向き合いたい」
そんな方は、スピーチ革命塾の無料相談や体験教室にお気軽にお越しください。
緊張をゼロにすることだけを追いかけるのではなく、
緊張があっても、自分らしく力を発揮できる自分を育てていきましょう。